この記事はYou Tubeに投稿させた頂いた解説淑女ルイ&メロの動画の、ブログ版となります。
一部セリフなどが違いますが、基本的に内容は一緒になります。
何気に、そのチャンネルでは初投稿の動画であったりもします。
ユーチューブ動画
サッポロ一番が誕生するまで
それじゃ、サッポロ一番を語る上ではこの神麺を生み出している会社のことから説明しないわけにはいかないわ。
製造会社というと、サッポロ一番株式会社?
いいえ、このサッポロ一番を作っているのは「サンヨー食品」というところよ、メロさん。
あらそうでしたの。あまり聞いたことがない会社ですわね。
本社ビルにも会社名よりも、サッポロ一番ていう看板がでかでかと鎮座しているし、サッポロ一番というブランド名が有名すぎて…会社名が定着しないっていうのもあるかもしれないわね。
今でこそサンヨー食品という会社だったけれど、1953年の創業当時は「富士製麺株式会社」という会社名だったのよ。
今でこそサンヨー食品という会社だったけれど、1953年の創業当時は「富士製麺株式会社」という会社名だったのよ。
あら、そうでしたのね。やっぱり札幌で興された会社なのかしら?
いいえ、群馬県前橋市よ。
グンマ県!あ、あの・・・グン、マ。それにしても、東京でも札幌でもないんですのね。
そう!もともとは酒類販売業を営んでいた井田文夫というお父さんと、井田毅という息子さんが、事業の多角化をするために設立された会社らしいわ。
今みたいに、インスタントラーメンではなく、創業当時は乾麺を主体にしていたそう。
今みたいに、インスタントラーメンではなく、創業当時は乾麺を主体にしていたそう。
へえ、そうだったんですね。それにしてもルイさんの親子像がけっこうイカれてますわね。
1961年4月には、当時大ヒットしていた日清チキンラーメンのこともあり、乾麺と並行してインスタントラーメンの製造も開始したの。
そして1963年、会社名をサンヨー食品に変更し、この年にこの会社でのインスタントラーメンデビュー作である「ピヨピヨラーメン」が世に放たれたわ。
そして1963年、会社名をサンヨー食品に変更し、この年にこの会社でのインスタントラーメンデビュー作である「ピヨピヨラーメン」が世に放たれたわ。
ピヨピヨラーメン!・・・可愛い。
これはチキンラーメンのようにスープが麺と一体化しているタイプなの。このときはサンヨー食品だけではなく、エースコックや明星といったメーカーもチキンラーメンのようなタイプの即席ラーメンをリリースしているわ。
それにしても、ピヨピヨラーメンてチキンラーメンへのリスペクトが感じられるネーミングね。私なんぞまだピヨピヨヒヨッコですよ日清さんという奥ゆかしさも感じられますわ。
この頃は、当時社長の息子さんであり創業者の一人でもある井田毅さんは、全国のラーメンを食べ歩き、いろいろとラーメンの研究をしていたの。
そこで札幌に言ったときに「なんだこのラーメンは!やべえうめぇ!クッソうめえ!おお神よ!ウヒョー!」って言って感銘を受けたのが…
そこで札幌に言ったときに「なんだこのラーメンは!やべえうめぇ!クッソうめえ!おお神よ!ウヒョー!」って言って感銘を受けたのが…
絶対にそんなはしたない言い方はしてないでしょうが、それが札幌ラーメンというわけですわね。
そして1966年1月。ついにサッポロ一番がこの世に産声をあげる時がきたがよ!
ついに、ですのね。あのモンスターシリーズが誕生してしまうのが。
サッポロ一番、誕生!
そう!ここで札幌ラーメンしょうゆ味が、人々の胃袋をつかみ取り、食卓を支配するために世に解き放たれたの!
・・・え?しょうゆラーメン?札幌といえば味噌ラーメンというイメージでしたが。
それは毅さんが心奪われたのが札幌の醤油ラーメンだったみたいなの。
ていうかサッポロ一番にしょうゆ味なんてあったのですね。
ええ、影は薄いけれどちゃんとあるし、ファンだってちゃんといるのよ。謝罪と賠償を要求されちゃうじゃない。忘却の醤油味なんて言わないでほしいわ。
それは言ってないですが、それにしてもしょうゆ味が最初だったのは意外でしたわ。
しょうゆ味の発売から2年以上の間を空けて販売されたのが味噌ラーメンなのよ。
これは、札幌にある「味の三平」というお店をヒントにして作ったのだけれど、どうしてこんなに発売に間が空いたかというと、味噌ラーメンの開発には100回以上、その味に試行錯誤して苦労したみたいなの。
これは、札幌にある「味の三平」というお店をヒントにして作ったのだけれど、どうしてこんなに発売に間が空いたかというと、味噌ラーメンの開発には100回以上、その味に試行錯誤して苦労したみたいなの。
100種類以上!!すごい!すごすぎます!私なら発狂して吐瀉物を撒き散らしてしまそうになりますわ。
味噌ラーメンの開発にも毅さんが指揮をとっているのだけれど、もともと造り酒屋ということもあり、酒造りには繊細な味覚が必要とされるわけで、そんな繊細な味覚と、そして何よりもその情熱がこの味と舌触りにたどり着かせたのよ、きっと。
それから3年後、いよいよ私の愛してやまない塩ラーメンが登場するわ。
塩味は、もともと販売されていた同社の「長崎タンメン」のスープを改良して、さらにインパクトのある味に仕上げたという経緯があるみたいなの。
それから3年後、いよいよ私の愛してやまない塩ラーメンが登場するわ。
塩味は、もともと販売されていた同社の「長崎タンメン」のスープを改良して、さらにインパクトのある味に仕上げたという経緯があるみたいなの。
札幌じゃないんですわね。東京に本社をおく群馬発祥の企業が長崎タンメンを改良して作ったのが、サッポロ一番塩ラーメンというですわね。カオスってますわ。
それにしても、どうしてそうもこのサッポロ一番シリーズは多くの人を魅了してやまないのかしら?
それにしても、どうしてそうもこのサッポロ一番シリーズは多くの人を魅了してやまないのかしら?
サッポロ一番のおいしさの秘密とは?麺にもこだわりが…
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それにはいろいろな理由があると思うのだけれど、私としてはスープだけではなく、麺にもこだわり抜いているからじゃないかしら?
めん…だと…?
サッポロ一番御三家は、スープも違えど、麺にもそれぞれ違った特徴が存在するの。
まずは麺の断面の形状なんだけれど、しょうゆ味は長方形のような角張った形で、みそ味は楕円形のような形状、そして私の大好きな塩味は丸っこい形状になっているわ。
これは、ゆでた時に立ちのぼる香りや、すすった時のスープとの相性を考えた末の結果だそうよ。
まずは麺の断面の形状なんだけれど、しょうゆ味は長方形のような角張った形で、みそ味は楕円形のような形状、そして私の大好きな塩味は丸っこい形状になっているわ。
これは、ゆでた時に立ちのぼる香りや、すすった時のスープとの相性を考えた末の結果だそうよ。
そんな、知りませんでしたわ。
そして、しょうゆ味の麺には醤油が練り込まれており、みそ味には味噌、塩味には山芋がという感じにそれぞれ加味され、形状も成分もそれぞれ異なった麺になってるの。
塩らーめんには山芋って…お好み焼きみたいですわね。
成分表を見ると本当に山芋が使われていましたわ!
成分表を見ると本当に山芋が使われていましたわ!
その塩味の麺なのですが、山芋のおかげかプリプリの弾力がとても特徴的なの。
プリプリの弾力のあるインスタントな縮れ麺が、あの塩スープと絡み合い、私の口のなかにズルズルと吸い込まれていくときの食感が、もう本当に甘美なる瞬間なの。
嗚呼、このまま、この麺を啜り続け、悠久なるプリプリ麺に窒息させられながら瞼閉じて、この命に幕を閉じても、いいと思うくらいに…。
プリプリの弾力のあるインスタントな縮れ麺が、あの塩スープと絡み合い、私の口のなかにズルズルと吸い込まれていくときの食感が、もう本当に甘美なる瞬間なの。
嗚呼、このまま、この麺を啜り続け、悠久なるプリプリ麺に窒息させられながら瞼閉じて、この命に幕を閉じても、いいと思うくらいに…。
さすがに貴女が口から麺をだらりと垂らしながら床に広がる塩スープの中で息絶えてる姿は見たくはありませんわ。
それに、貴女は私の大事な相方。代えが効かない唯一無二の存在なので、それはそれで困りますわ。
それに、貴女は私の大事な相方。代えが効かない唯一無二の存在なので、それはそれで困りますわ。
そうよメロちゃん!まさに私がサッポロ一番、とくに塩を愛するのは、そこなのよ!唯一無二の存在というところなの!
あのプリプリの即席麺に、あの特徴がありながらマイルドかつガツンとしたパンチのある独特なスープ!それこそ他では味わえない、唯一無二の存在なの。
あのプリプリの即席麺に、あの特徴がありながらマイルドかつガツンとしたパンチのある独特なスープ!それこそ他では味わえない、唯一無二の存在なの。
確かにあの味は、独特ですわよね。
他のインスタントの塩ラーメンは、たしかに塩ラーメンな味だけれど、あの攻撃的でジャンキーな塩味はあれしかありませんものね。
他のインスタントの塩ラーメンは、たしかに塩ラーメンな味だけれど、あの攻撃的でジャンキーな塩味はあれしかありませんものね。
サッポロ一番がヒットしたのも、あの当時はインスタントラーメン業界ではしょうゆ味はすでに各メーカーから色々あったものの、みそ味と塩味は、サッポロ一番が先駆者で他のメーカーが出していないという感じでヒットに繋がり、そのまま現在でもトップを独走している状態という感じね。
たしかに、今でもしょうゆ味のインスタントといえばいえば色々あるけれど、みそ味としお味だけならまっさきにサッポロ一番のジャケットが脳裏に浮かんで離れませんわ、じゅるり。
あら…なんてことなの…私の口が、庶民の食べ物であるサッポロ一番を、欲しているというの?
あら…なんてことなの…私の口が、庶民の食べ物であるサッポロ一番を、欲しているというの?
いいがよ、メロさん。もっと自分の気持ちに正直になって。ぐへへ。
さらに、おしゃれなメロさんにも気に入ってもらえるように、公式サイトではサッポロ一番を使ったアレンジメニューのレシピも、それぞれの味で公開されているわ。
ガレットになってたり、リゾットになってたり、ラーメンの枠を超えているものまであるのよ。
さらに、おしゃれなメロさんにも気に入ってもらえるように、公式サイトではサッポロ一番を使ったアレンジメニューのレシピも、それぞれの味で公開されているわ。
ガレットになってたり、リゾットになってたり、ラーメンの枠を超えているものまであるのよ。
それはつまり・・・、何をしても美味しいということ。
何でもしたくなるほど、愛されているということ。
サッポロ一番には…無限の可能性を秘めているということね。完敗だわ。
何でもしたくなるほど、愛されているということ。
サッポロ一番には…無限の可能性を秘めているということね。完敗だわ。
というわけでメロさん。仲良く一緒に、ズルズルと音を立てながらサッポロ一番を食べましょう?
みそラーメンvs塩ラーメン戦争
まってルイさん…。最後に、一つだけ聞かせてください。結局、みそ派と塩派、どちらが多いんですの?
そうね、Jタウンネットというサイトが「サッポロ一番といえば何味が好き?」というアンケートで調査した全国結果では、みそが49.1%、塩派が39%という結果を公表していたわ。
それからサンヨー食品が自らツイッター上で「サッポロ一番 みそ派塩派大論争キャンペーン」というのを行い、アンケートをとってみたところみそ派337181票、塩派336495票という結果で、やはりみそ派が多かったわね。
それからサンヨー食品が自らツイッター上で「サッポロ一番 みそ派塩派大論争キャンペーン」というのを行い、アンケートをとってみたところみそ派337181票、塩派336495票という結果で、やはりみそ派が多かったわね。
へえ、それじゃあ一番オブサッポロ一番は、みそ味なのですね。
けれど、インスタントラーメン全体の人気を競うランキングでは、大概がみそ味より塩味が上位にきていることのほうが多いという印象ね。
え!そうなんですの!
ですが、私としましてはどっち派でもいいと思うわ。
自分の好きな味が、存在している、作り続けられていく、いつでもいつまでも食べることが許されるこの世界が在るなら、それで構わないわ。
自分の好きな味が、存在している、作り続けられていく、いつでもいつまでも食べることが許されるこの世界が在るなら、それで構わないわ。
そうですわね、つまらないことを聞いてごめんなさい、ルイさん。
何派であってもサッポロ一番を愛してくれた人達がいるからこそ、サッポロ一番を作り続けてくださるサンヨー食品さんがある。その事実だけで、私は十分ですわ。
何派であってもサッポロ一番を愛してくれた人達がいるからこそ、サッポロ一番を作り続けてくださるサンヨー食品さんがある。その事実だけで、私は十分ですわ。
そういうことよ!メロさん!さあ一緒に、甘美なるサッポロ一番の世界に溺れましょう!
ええ、決めました私。サッポロ一番を啜るわ、私!いつまでもどこまでも啜り続けますわ!
さあ、早速私のぶんも買いに、すぐにでもドラッグストアまで行きましょう、ルイさん!
さあ、早速私のぶんも買いに、すぐにでもドラッグストアまで行きましょう、ルイさん!
よっしゃきた!
それではそういうわけでありまして、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!
それではそういうわけでありまして、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!