2017年12月に発売されたLUNA SEAの「A WILL」以来4年ぶりとなる9枚目のフルアルバム『LUV』。
何かと世間では賛否両論が別れているというか、どちらかというと「否」のほうが多いと思います。
僕はどうかというと、、、まぁ、「否寄りの賛」という感じです(汗)
目次
初めてLUNA SEAを聴いたときとは別の衝撃!
このアルバムを発売日に購入して3曲目まで聴いた辺りで、色々な意味で衝撃を受けたという方は多いかとは思うんですよね。
僕の場合は、発売から少しを日を空けて聴いたので、聴く前からLUVがどういうアルバムなのかもある程度の評判も予めは知っていたのでそこまでは驚かないつもりでしたが、さすがに3曲目の誓い文のイントロを聴いたときは…
とは思ったものです。
やはりこのアルバムを聴く前に聴いたSUGIZOのソロアルバムである「ONENESS M」が神すぎたというのもある。
1曲目のHold You Downも十分に明るくてキラキラした曲なのですが、あれは明るいタイプのLUNA SEAらしい曲といえば曲ですので純粋に好きなのですが、さすがに3曲めのイントロには衝撃を受けました(笑)
五曲目の「The LUV」でやっとみんなが好きなちょいダーク&縦ノリな曲がやってくるわけですが、曲自体は純粋にかっこいいのですが歌メロがいまいち印象に残らない・・・。
しかも、これSUGIZOが前作の「A WILL」の時に生まれた曲って、昔の曲なのか(汗)
基本的にはアルバムの後半などはダークな曲が結構入っていて、決して明るいキラキラ一辺倒なアルバムではないのですが、それでも単純にそれらのダークナンバーの印象が薄い上に、前半とラストの曲のキラキラ明るい印象が強すぎて。
でも聴けば聴くほどこれはこれでいい!と思えるようになる。
初めて聴いたときは悪い意味で衝撃が走りましたし、世間の評判もいまいちよろしくないこのアルバムですがなんだかんだで個人的には好きです。
たぶん、それは僕自身がLUNA SEAから少し距離を置いて聴いているからかもしれません。
思えば、STYLEやMOTHERなどを聴いていた小6や中1のころはLUNA SEAが好きで好きでたまらなかったのですが、活動休止期間を経てSTORMやSHINEが出たあたりからLUNA SEAが1番じゃなくなったというか。
そういう部分で、LUNA SEAに期待はしていなかったからこそ、わりとすぐにこのアルバムを受け入れれたような気がする。
あと、公式インタビューでINORANが
雨の日も落ち着くし嫌だとは思わないけど、「やっぱり天気がいいほうが気持ちいいな」と思ってるのかもね、もしかしたら。だからそういう曲調なのかもしれない。
と話されているのを読んで、「あ、それすんげーわかる!!!」と共感しまくってしまったり、
LUNA SEAで言うと、満月とか新月とかじゃなくて、昼間に見える月でもいいんじゃないの?と俺は思っちゃう、というか。たまに見えるでしょ?
という言葉にも、そういうことならたしかにそれはそれでいいのかもしれないと妙に納得させられたというのもあります。
インタビューを読む限りは、これからLUNA SEAはこういう路線で行きますというわけじゃなく、今回はこういうものを作りたくなって作ってみましたという印象なので、それならそれでいいかなって。
クリエイターとしてよりもバンドマンとして?
たぶんですけど、このLUVを制作するにあたって、純粋にバンドメンバーが「クリエイター」ではなく「バンドマン」として初心に戻ったのではないでしょうか。
とくにこのアルバムのちょっと前に発売されたソロアルバムの「ONENESS M」の肩の力を入れまくった作り込みっぷりはハンパなかったですが、これはちょっぴり肩の力を抜いてリラックスして作った感じ。
僕個人としては「MOTHER」や「STYLE」などのとにかく変態的なまでに細部まで拘りまくって、たくさんの苦しみの中から生まれたような曲が好きではあるのですが、このアルバムは苦しんで作ったのではなく、楽しんで作ったんじゃないかという印象を受けた。
なんというか、聽いてかっこいい曲やいい曲と、演奏して楽しい曲や気持ちいい曲って全く違いますからね。
これらの曲はそういった演奏して楽しいことを前提に作られたのかなって。
レコーディングの時も、原曲がどんなふうに変わっていくのかを楽しみにしながら作ったんじゃないかなって。
メンバーはそれぞれソロなどで主体となって「音楽」をやっていますが、いざ「バンド」となるとやっぱりLUNA SEAなのかなって。
そう考えると、たまにこういうのもあってもいいんじゃないということで、クリエイターとしてではなくバンドマンとして肩の力を抜いて純粋に音楽、バンドを楽しんだアルバムもなんだか気持ちよく聴くことができました。
でもジャケットに関してだけは言わせてくれ
なんだかんだで好きなアルバムにはなりましたが、ひとつだけ思うことがある。
それは、ジャケットデザインがなんかしっくりこない(汗)
ということです。
なんかLUNA SEAのアルバムジャケットって結構アルバムの内容をピシャリと捕らえているのでこれまでのどのジャケットも好きだったのですが、今回のはなんだかね。
デザイナーさん的には「愛が持つ内面」ということでこういうデザインをされたそうですが、たしかに「愛が持つ内面」と言われればなるほどとなりますが、「LUVが持つ内容」とはちょっとですよね。
あ、でも「The LUV」の曲単体にはぴったりなんですけどね☆
このジャケットのアルバムに「誓い文」とか「BLACK AND BLUE」のような曲が収録されているとはとてもイメージできない(汗)