気になっていたアニメ映画の「ペット」がTSUTAYAでレンタルされていたので借りてきて観ました!
前々から観たかったので、楽しみにして観ましたが、感想はと言うと・・・ちょっと僕的に微妙でした。
見たかったのは飼い主がいないときのペットたちの行動
この映画が公開される前のキャッチコピーは
という感じのキャッチコピーで、ペットを飼っている身として「それは気になる!面白いコンセプトだ!」という感じでわくわくしちゃいますよね。
とくに、上品なワンちゃんがご主人が外出した後に思いっきりヘヴィメタルを爆音でかけてヘドバンしているシーンは、かなりズキュンとくるものがありました。
そう、僕は「ご主人がいない間のペットたちの人間たちが知らない活動」を見たかったのです!
しかし、実際は確かにそういう感じのシーンはちらほらありましたが、話の本筋は「動物たちの冒険劇」という感じになってしまい、家の外に出ていくことになるので、「主人がいない間のペットの活動」とは少し離れたところで話が進みます。
動物たちが、言葉を話しながら、仲間を助けたり冒険に出たりする・・・これは、この世の中にゴマンとある平凡なお話になってしまいます。
ただ、それが人に飼われている「ペット」という動物であると言うだけのお話です。
猫派には…ちょっと微妙(笑)
世の中には、猫派と犬派、或いは両方という人種がいるわけですが、正直なところ「猫派」に分類される僕としては少しさみしいものがあります。
猫をペットとして買っているところは少なくないはずなのですが、基本的には仲間の主要な動物たちは犬が多いんですよね。
主役の2匹も両方犬です。
もはや「ペット」というよりも「二匹の犬の大冒険」です。
そういったところでは、猫派の方々はちょっとさみしい思いをされたのでは無いでしょうか?
メス猫(ちょいデブ)も出てくるのですが、ヒロイン敵なポジションではなく、気のいいお姉さん的なポジションであまりメインで出てくることは多くはありません。
他の猫といえば、基本的にはチンピラ的なポジションにあたる「野良猫」として登場しますが、猫の可愛らしさをアピールする役回りとはいえませんね。
世の中には可愛いバカ犬もいますし、脳天気で可愛いバカ猫もいますので、そんなバカ猫も登場させてほしかったところです。
動物の殺処分問題が解決されない
この映画は子供向けの娯楽エンターテイメント映画でもありますが、それと同時にペットの飼育放棄、捨てられるペット、殺処分など、重い題材もサブテーマとして盛り込まれています。
いい映画には、こういったメインテーマとは別の隠れたサブテーマがありますからね。
ただ、この飼い主に捨てられたペットたちが報われていないような気がします(汗)
こうした人間たちに捨てられた動物たちは悪役として登場するのですが、最終的にはヒロイン役の可愛いいフワフワの白い犬に、みんなボコボコにやられていますからね。
さらに、その悪役たちの中心メンバーとして、うさぎ、豚、イグアナの3匹がいるのですが、最終的にはウサギだけがたまたま人間の女の子に拾われて、この後も幸せで不自由の無い生活が待っているんだろうなという未来が連想できますが・・・下水に再び逃げた豚とイグアナはどうなったのでしょうか?
やはり、見た目的にも可愛らしく、サイズ的にも飼いやすいうさぎだけがハッピーになれたのでしょうか。
このあたりのことが少々心残りになることではあります。
ペットの素直な感想
なんだかんだで酷評的なレビューと感想を描かせて頂きましたが、なんだかんだで楽しい映画であったというのが素直な感想です。
それに、色々とひっかかる点はあったとしても、これはあくまで子供をメインターゲットとして子供向けに作られたアニメ映画なので、大人の僕が口うるさく評論家ぶってあれこれ言うものではありません。
子供に対して、とくに悪影響なシーンも無かったとは思いますし、Amazonのレビューも「子供が喜んで見ています」という感じのレビューも多いですからね。
ただ、やっぱり猫派の人にとっては「うーん・・・」と言わざるを得ませんけどね(汗)
あと「由緒ある橋の上で車を暴走させるシーン」は色々と悲劇を思い出させる事があるかもしれませんのでテレビで放送できるのかどうかはまた別問題。