バイきんぐの全新作ネタで挑む、2作目のお笑いDVDの感想です。
バット
小峠さん演じるスポーツ屋さん店員のところに、西村くんがバットを買いに来たのだが、あきらかに強盗目的に使うためにバットを買いに来たのである。
結構好き♪
バイきんぐのコントとしては静かな部類に入りますが、小峠さんの小言がやはり秀逸です。
ポイントカード
ドラッグストアの店員さんの西村くんと、買い物をしにきたお客さんを演じる小峠さん。
このドラッグストアでは「雨の日限定ポイント2倍」なるサービスがあるのだが。。。
静かすぎてあまり好きなネタではないのですが、小峠さんの「初めてブランキー・ジェット・シティを聴いた時のような衝撃だったよ!!」というロックなフレーズが印象的です。
AD
小峠さん演じる映画監督と、AD役をする西村くん。
西村くんに秘めた役者としての才能を見出した小峠さんと、調子に乗っていく西村くん。
このDVDの中では勢いのある方のネタであるが、なんとなくそんなに好きではない。
賄賂
悪徳政治家演じる小峠さんと、賄賂を持参して小峠さんのお力を借りて当選を目論む西村くん。
その賄賂の中身とは?
バイきんぐとしては静かな部類のネタになりますが、これは結構好きです。
何度も何度もくだらない賄賂に怒りを表した小峠さんが「金を出すんだよ!」とストレートに突っ込むシーンが好き。
あと「その金をよこすんだよ!」というところも(笑)
BAR
西村くんがバーテンを務めるBARに、たまたま来店した小峠さん。
そこで「恋人たちの休日」という名のカクテルをオーダーしたのだが・・・。
これもバイきんぐの「静」のジャンルに部類されるネタですが、かなり好きです。
むしろ、個人的にはこのDVDの中では一番好きなネタです。
このネタのクライマックスである、時間のかかりすぎたカクテルが完成し、それを小峠さんがイライラしながら飲んだ後の「クソうめぇーー!!何この液体?」というフレーズはツボすぎました(笑)
ツボすぎて私生活でも美味しいジュースやお酒を飲んだときには「何この液体?」と言わせてもらっていました。
万引き
コンビニ店員演じる小峠さんと、万引き犯演じる西村くん。
万引き犯を捕まえて事務所で事情聴取しているのだが、万引き犯の職業が・・・。
これは、バイきんぐの中でも好きな「小峠さんが西村くんを褒め称える系」のネタで、西村くんの特技を見て喜ぶ小峠さんの笑顔が可愛い(笑)
このネタも結構好きです。
お見舞い
病気の少年演じる西村くんのところに、プロ野球選手の小峠さんがお見舞いに来るという設定のネタです。
このネタはこのDVDの中でも長めのネタで、一番の山場なのかもしれませんが、一番好きじゃないネタです(汗)
ちなみに、このネタでは西村くんのほうが「今日はいったいなんて日だー!」という定番のセリフをファンサービス的に言います。
けど、純粋にあまりネタとして面白くないというか、テンポが悪いというか・・・。
質屋
西村くんが営む質屋さんに、お客さんとして腕時計とかを換金しにきた小峠さん。
しあkし、小峠さんが持ち込む物品の数々には驚きの秘密が・・・!
まぁまぁ、面白い。
しかし、まあまあ面白いレベルなので、全開の「お見舞い」の退屈さを払拭させるまでには至らないのが惜しいところです。
有休
会社の上司を演じること小峠さんに、部下を演じる西村くんが有給願を出してきた。
なぜ有給が欲しいのかというのが・・・。
これがこのDVDの最後のネタになるのですが・・・このネタがつまらないからこそ、このDVD全体がさらに面白くない印象を与えてしまっている気がします。
最後の部分で前作の「キング」の交通量調査でも使われていたショパンの曲がBGMとして再登場するのですが…特に。
総評
バイきんぐのDVDの中でも最も面白くないDVDです。
もちろん中にはかなり笑えるシーンも所々にあるのですが、なんというか全体的にテンポの良さや、勢いが感じられないんですよね。
とはいえ、前作の「キング」が初の単独ライブのものでもあり、バイきんぐのこれまで10年以上のキャリアの中で最も面白かったネタをピックアップして披露したベスト的な内容に対して、こちらは全て新作コント。
急に人気が出て慣れない忙しさの中で書き上げた新作コントが前作を上回れるわけがありません。
それに、この時点で自分たちが思う面白い部分と、世間がバイきんぐに求める面白さがまだ噛み合っていないような気がしますし、自分たちにはどういう武器があるのかというところをつかめていない気がします。
特に西村くんの「サイコ感」が今回はあまり表立っていませんでしたからね。
しかし、このDVDは駄作であるのは間違いありませんが、このさき3作目4作目と良作のDVDを創り上げていくためには欠かせない作品でもあるはずです。
この作品で得たフィードバックや反省を元に、自分たちの面白さというものを理解し、ファンが自分たちに求める面白さは何かを探し、そして自分たちにしか表現できない武器を次回作から得ていったはずです。
もし、このDVDが世間やファンから一定の高評価を得ることが出来たのであれば、今でも面白いバイきんぐは存在しなかったはずです。
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